【血液】G-CSF(フィルグラスチム)とは?移植での活用方法は?

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今回は、G-CSFについてまとめます。

やっち
やっち

G-CSFってなんか難しそうな字しているけど一体何?

【この記事で分かること】
・G-CSFの作用・効果
・G-CSFが使われる場面
・移植での使用方法

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G-CSFとは?

G-CSFとは、顆粒球コロニー刺激因子のことです。別名、「グラン」とも呼ばれます。これは、好中球の産生を特異的に促進する増血因子です。

簡単にまとめると、白血球を増やしてくれます
ただ、白血球を増やすだけでなく、他にも作用があります。

作用①:白血球の増加

白血球を増やしてくれるので、化学療法などで白血球が低下した際などに使用されることがあります。皮下注射で投与する場合や、シリンジポンプを用いて持続静注する場合もあります。

作用②:幹細胞の動員

G-CSFを投与することで、骨髄から末梢血へ幹細胞が動員されます。これは、末梢血幹細胞移植を行う際に使用される作用です。

末梢血幹細胞移植の際には、ドナーに対し皮下注射で2回/日投与され、十分な動員ができた後に採取が行われます。目安としては、白血球の値が50,000/μLとされています。

「末梢血幹細胞移植」の詳細については、以下の記事をご覧ください。
https://yacchi-mens-nr.com/zouketsukansaibouisyku/

作用③:感染症の抑制

白血球を増やすことで、化学療法後の感染症の抑制にも用いられます。採血データを参考にし、投与を検討していきます。

副作用

生じる副作用は主に、腰痛・関節痛・倦怠感です。
人は風邪をひいた時に、身体の中に入ったバイ菌をやっつけようとするため、白血球が増えます。すなわち、G-CSFを投与した後には、風邪をひいた時のような症状が生じるのです。

末梢血幹細胞移植の採取の際には、腰痛などが生じていないかを観察し、適宜鎮痛剤を使用しながら行なっていきます。投与を中止することで副作用は消失しますので、ご安心ください。

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