この記事で分かること ・標準採血法の流れが理解できる。 ・採血の際の気をつけるポイントが理解できる。
今回は、標準採血法について説明していきます。
1.準備 ①指示内容の照合・確認 ②患者の確認 ③針捨てボックスの設置 2.穿刺 ①手指消毒、手袋着用 ②駆血 ③穿刺部位の確認・消毒 ④穿刺 ⑤採血管の交換 ⑥抜針 ⑦針の廃棄
準備
①指示内容の照合・確認
まずはここで実施日時や患者氏名などを確認します。
確認する際には、指差しをしながら確認をします。
②患者の確認
患者にフルネームで氏名を名乗ってもらい、リストバンドなどで確認します。
これは、患者の取り違いなどの医療ミスを防ぐ目的があります。
③針捨てボックスの設置
針捨てボックスを利き手側に設置します。
~なぜ利き手側?~ 針を穿刺した後、捨てる際に手が交差しないようにするためです!
穿刺
①手指消毒、手袋着用
手指消毒後、手袋を着用します。
②駆血
穿刺部位の約7~10㎝中枢側を駆血帯で巻き、母指を中にして手を握ってもらいます。
③穿刺部位の確認・消毒
穿刺部位を決定後、穿刺部位を中心から外側に向かって円を描くように消毒します。
④穿刺
穿刺する前に、異常な痛みやしびれがあったらすぐに伝えるように説明します。
その後、皮膚面に対し15~20度の角度で穿刺します。
そして穿刺後も、異常な痛みやしびれがないか確認します。
⑤採血管の交換
採血管が複数本ある場合には採血管を交換します。
交換の際には、刺入部位が動かないようにしっかりと固定します。
この時の採血管ホルダーの位置は刺入部位より低い位置にしましょう。
~なぜ低い位置?~ 採血管の血液が血管に逆流することを防ぐためです!
⑥抜針
採血が終了したら、手の力を緩めてもらい、駆血帯を外します。
その後、アルコール綿で刺入部をおさえながら抜針します。
⑦針の廃棄
使用後の針は専用の針捨てボックスに捨てます。
大まかな流れはこのようになっています。
標準採血法は医療者の基礎的な手技であるため、流れやポイントについて詳しく知っておく必要があるでしょう。
参考にしていただければ幸いです。
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